古民家は街の財産!鎌倉らへん古民家オーナーとファンのクラブ
鎌倉近辺の古民家の、相互扶助による維持活動と、その魅力を楽しみながら内外に発信してくクラブです。入会はメニューからfacebookグループへ行き、「グループに参加」をクリックして下さい。
About
ある時、とある有名建築家の自邸だった古い洋館が取り壊されることになりました。名建築家の自邸だった家の解体情報は全国に伝わり、各地から解体を惜しむ有志が集まってきました。家主さんはそこで初めて自分の家の価値を知ることになったのです。そんなに大変な家なら、どこか場所を変えて移築するとか、せめて解体した材をどこかに保存すれば良かったとおっしゃったそうです。しかし時は既に遅く、契約していたハウスメーカーのスケジュールは止めようがありませんでした。
もしこの家主さんが最初に話を持っていったのがそのハウスメーカーで無かったら。古民家移築に詳しい工務店や建築士だったら。この貴重な住宅は「ゴミ」となることはなかったでしょう。
大事なことは二つあると思います。まず、その家の価値を正しく家主さんに伝えてあげること。解体が決まってから慌てて押しかけてるのではなく、普通に建っている時からそれがいかに貴重で素敵な建物なのか、ただ通りすがるだけの近隣住人もいかにそこに愛着を感じているか、きちんと伝えてあげるべきなのです。
もう一つは、似たようなことですが、古民家オーナーを孤立化させないことです。彼らは普段一人、または自分たちの家族だけで維持補修の苦労を耐え忍んでいます。そしてある時ひっそりと「売却」の決意をします。その前に同じような境遇の仲間たちと悩みを話し合ったり、手が必要な時にはお互い手を貸しあったり、「デベロッパーに売却」以外の活用情報を交換できるような場が必要なのです。
その古民家が失われて寂しい思いをするのは家主さんだけではありません。地域の人たちも実は皆愛着を感じていて、それが突然解体されればみんな寂しい思いをするのです。ならばそれはもう「街の財産」と言ってもいいのではないでしょうか。みんなでできることを少しずつ持ち寄って、この「財産」たちを守れたらなと思います。
サイトオーナーについて
小泉成紘
埼玉県旧浦和市生まれ。20代の頃より「鎌倉の古民家に住む」という夢を抱く。しかし縁もゆかりもない鎌倉への移住はなかなか実現せず、紆余曲折あって50の大台にしてようやく夢が叶う。岡山の呉服店だった古民家を鎌倉に移築し、居住しながら民泊も行なっている。